連載「葵祭実行委員にインタビュー!」第7回目は、学内の装飾を担当するキャンパス活性班のサブチーフ2年(佐藤 陽介:さとう ようすけ・中沢 咲桜:なかざわ さくら・廣瀬 明舜:ひろせ あびる)にインタビューをしました。いつも和気藹々としているこの3人。実際、仕事中はどんな様子なのか、詳しく聞いてみました。
※以下インタビュー記事では、インタビュイー(回答者)がインタビュアー(質問者)よりも下の学年のため、カジュアルな言葉でのやりとりになっています。
青野:主な仕事内容は?分担していることがあれば、それぞれ教えてほしい。
佐藤:大体自分が、作ってくれたデザインをもとに看板制作をしています。あとは申請書の提出とかをやっています。
中沢:私は懸垂幕(葵陵会館に貼り出される縦長の幕)とか、ステージ看板とか、エアアーチとか、そういう系のデザインをやっています。
廣瀬:僕はどっちもやらせていただいているんですけど、主な作業がこの2人なので、空いている部分をカバーする役割をしています。
佐藤:ネオン看板(小声)
中沢:ネオン看板(小声)
廣瀬:あ!あと、一応新企画として、ネオン看板(光る看板)と顔出しパネルを僕が担当しています、一応。
青野:新企画は自発的にやろうと思ったの?それとも、先輩たちから何か新しいことをしてって言われた?
廣瀬:自発的にやりました。「やってみたい」っていうのをチーフに相談して、チーフから上に伝えてもらいました。実際にできるかどうかを確認して、そこからいろいろ情報を集めてプレゼンしてというふうに、企画会議までいろいろやらせていただきました。
青野:自発的っていいね。
廣瀬:もう「自発的」はなくなりましたけど…。
青野:そうなの?
佐藤:3つ中1つ作り終わって、それで満足しちゃっていて。
青野:あと1ヶ月(取材当時)だね。まだこれから伸び代があるということで、完成が楽しみです。
青野:それぞれの仕事の中で大変なことは?
佐藤:共通っちゃ共通ではあるかな。
中沢:確かに。
佐藤:大体、夏休みが潰れたのが一番。
中沢:大変だったね。
廣瀬:この2人がデザインと木材作成っていう分担をしていたので、僕は知識も技術も中途半端になってしまっていて。それを夏休み中旬くらいに自覚しました。ちょっと気まずいというか。笑。
一同:笑笑
青野:そのあと改善しようってなった?
廣瀬:自分なりに、朝頑張って来てやろうとは思ったんですけど、結局何をやれば良いのかわからなくなっちゃって、2人に教えを請うていたら、「なんでそんなこともわからないの?」って言われて、ちょっとどんどん気まずくなっちゃったなっていう。笑
青野:だからさっき気まずい感じの雰囲気だったんだ。笑
廣瀬:恐怖心というか…。
佐藤:一時期脱退まで追い込まれていました。笑。
青野:ギリギリだったんだね…。
青野:デザインは大変なことはあった?
中沢:そもそもAdobeのIllustrator(デザインソフト)を使うのが初めてだったし、デザインなんて今まで作ったこともないから、何が正解なのか、どこをどうしたら良いかが全然わからなかったのがすごく大変でした。
青野:3月とかにAdobe講習(Adobeを使える3年生が2年生に教える会)を受けて、そこから始めたと思うんだけど、大変だったのは最初?それともデザイン中?
中沢:最初は「Illustratorでこんなことができるんだ」っていうのを段々知っていって、それをどうやって組み合わせたらデザインが完成するのかっていう部分が一番悩みました。
青野:デザインの数が多いからね。それを佐藤が受けて木材に反映させるけど、そこで大変なことは何だった?
佐藤:去年と違って自分から動かなきゃいけなくて。誰かが教えてくれるわけではないので、自分で考えてやるのが一番難しかったです。あとはやっぱり、デザイン担当者が色に対してこだわりが強くて、例えばポスカで塗りたかった部分を、ペンキで色を作らなきゃいけなくなったことがあります。そういうところは大変ではあったんですけど、デザインを1から全部やってくれているんで、(中沢も)大変ですよ。「はい。こっちも頑張ります」って思ってやっています。
廣瀬:中途半端な僕からすると、木材も切れないのでそこで怒られて、デザインを作ろうと思ってもこの方(中沢)よりも全然やっていないので精度が格段に落ちて。僕が実際、5・6個くらい看板のデザインを作らせてもらったんですけど、全部修正が入りました。笑。
青野:修正をする側からしたらどうだったの?
中沢:やろうとしていることはわかるんですけど、拡大して見ると線が歪んじゃったり謎の線が付け足されたりっていうのがちょっと多かったから、そこを直しました。
青野:そうやって連携とってやっていくしかないね。
(上段から、佐藤・中沢・廣瀬)
青野:3人の中での意見のぶつかり合いがあったときはどうしてる?
廣瀬:デザインの人(中沢)を最優先で、僕たち作る方は全部デザインの人に聞いて、それがオッケーになったら作成するっていう流れです。
青野:そういう仕組みができているんだね。
廣瀬:できています。それは夏休みの初めくらいからできていました。もう権力が…。笑。
佐藤:上下がね、もうはっきりしていたから。
廣瀬:それが早めにできていたので、僕たちはそれ通りに従う感じでした。
青野:そうすると仕事はしやすくなるよね。
廣瀬:そうですね、仕事はしやすくなりましたけど、ちょっと雰囲気が…笑。
佐藤:まぁ、無理のないデザインが降りてくるっちゃ降りてくるので。
青野:それに頑張って合わせていくんだね。
青野:仕事をする上で気をつけていることや意識していることがあれば教えて。
佐藤:同じような作業がずっと続くので、まず正気を失わないこと。休憩をちょくちょく入れて、正気を失わずにやることですかね。
青野:夏暑かったもんね。
廣瀬:怒られないこと。それが常にプレッシャーでしたね。
一同:笑笑
青野:木材触るにしても、デザイン触るにしても怒られないように。笑。
佐藤:怒られたけどね。
廣瀬:ちゃんと怒られました…。その度に何回も立ち上がりました。それで今の僕ができています。
青野:強くなったんだね。
中沢:デザインを完成したときに、これはちゃんと木材でできるか?っていうのを2人に確認は取るんですけど、聞いた時は「いけるいける」って言っていたのに、木材を作っている時に文句を言われる。笑。
佐藤:かわいそうに笑笑。
中沢:2人のことを気遣いながらやってはいます。
廣瀬:文句というより意見ですけどね?
中沢:言われた時は、それを全否定しないで、こうするのは?こうするのは?って提案しながらやるのを気をつけています。
青野:いいバランスだよね。3人。
青野:仕事のやりがいやモチベーションは?
佐藤:看板が完成したときの喜びというか、それが一番大きいです。
中沢:私は、一番苦しかったデザインが懸垂幕なので、あれをチーフにオッケーって言われたときです。それを最近貼り出したときも、自分で見て達成感がありました。
廣瀬:言っちゃうと、所々サボっているところがありまして…、そんな中で自分が仕事に向き合えて成長できてる!って思った時にやりがいがありました。
青野:新企画が通った瞬間もだいぶ大きかったんじゃない?
廣瀬:当時は本当に緊張しながら発表したので。ネオン看板は電気を扱うので、危ないかもしれないということで、会議が通るかわからなかったんですけど、練習したりいろいろ調べ物をして、それが通ったときはすごく嬉しかったですね。
青野:残り1ヶ月の意気込みと、未来の来場者へ一言お願いします!
廣瀬:まずは残った自分の企画を完成させて、本祭に向けて自分なりに努力したいです。正直、来る人には看板とかは見られないと思うんです。でも少しでも見てくれる人がいたら嬉しいです。
中沢:とりあえず看板を全部完成させたいです。デザインを完成させて、看板を最後まで丁寧に完成させたいです。来る人には、看板と懸垂幕に注目してほしいです。
佐藤:あと1ヶ月、これから降りてくるデザインを、期待に応えられるようなに看板に仕上げることを頑張りたいなと思います。あとは、来る人には褒めてほしいです。
一同:笑笑
青野:苦労して作っているからね。
佐藤:見た上で、褒めてほしいです。
青野:来場者アンケートとかに書かれたら嬉しいよね。
佐藤:学内装飾は報われてほしいですね。
(完成した懸垂幕の前にて)
次回は葵祭の定番企画、模擬店について、模擬店班にインタビューをしました。お楽しみに〜
Kommentare