連載「葵祭実行委員にインタビュー!」第5回目は葵祭の花形企画と言われる芸能人企画を担う芸能人班のチーフ(上野 史之:うえの ふみゆき)とサブチーフ(吉田 賢三:よしだ けんぞう)にインタビューをしました。
※以下インタビュー記事では、インタビュアー(質問者)とインタビュイー(回答者)は同じ学年または下の学年のため、カジュアルな言葉でのやりとりになっています。
青野:今の仕事内容は?
吉田:僕は無料卓球場を企画しているんですけど、なんで芸能人班なのに無料卓球場?っていうのは大人の都合で…。
上野:笑。
吉田:名前の通り、無料で卓球場を開放して、お客様を楽しませる企画を考えています。通常の卓球も楽しめるんですけど、僕が推したいのはアトラクションです。今年は2つ用意しています。今回は名前だけ言うんですけど、一つ目に「炎の卓球」二つ目に、「超卓球」。超って書いてあるんですけど、これは「スーパー卓球」と読みます。名前だけでもワクワクしてきますよね?知恵を絞って作っているので、ぜひ来ていただきたいです。それが僕の今の仕事内容です。
吉田:では、ふみ先輩どうぞ。
青野:振りまでしっかり…笑。
上野:チーフだから、芸能人班の管理・総括なのかな。今の時期だと、2つの芸能人企画が忙しすぎて、お前らの方全然見れてなくて。
吉田:目玉企画の方をね、優先していただいて。
上野:ごめんて。笑。
上野:今は本当に、芸能人の情報解禁前(取材当時)だからバタバタしちゃっているんだけどね。あとは、サブチーフの手が回らなかったところの補填とかをしているって感じかな。
吉田:本当に助かっています。
上野:めっちゃコメント言ってくるな。笑。予習してきただろ。
吉田:バレちゃった。笑。
青野:大変なことは?
吉田:仕事量の多さです。葵祭は大学の公認団体だから、提出するもの全て正式なものを作らないといけなくて。添削に添削を重ねてやっと完成する書類がいくつもあるので、そこに大変さを感じています。やっぱり、企画書が一番大変でした。サブチーフだけで完結しないので、チーフを通して添削をしてもらって、また企画会議が終わってからも直しとかがありました。会議後も議事録とかもありますしね。笑。
青野:何か出来事があったの?
吉田:ちょっと出すのが遅れちゃって…笑。事務局から催促されて、すみませんって。大事なものなので、遅らせちゃいけないなって思いました。
吉田:じゃあふみ先輩、どうぞ。
上野:外部との連絡を結構頻繁にしなきゃいけないことかな。学生課然り、業者さん然り。結構タイムリーに動かなきゃいけないことが大変。今も原稿チェックとか、新しい情報とか、依頼が来たらすぐに取り掛からなきゃいけないから、そこが一番大変かもしれない。
あとは書類関係とか。去年までは芸能人班には2つしか企画がなかったけど、2つ企画が追加されたから、ちょっと仕事が増えたこともある。でも一番は時間にシビアに動かなきゃいけないのが辛いのと、あとはサブチーフたちの仕事内容をしっかり把握した上でそれぞれに対応しなきゃいけないのが案外大変かも。お前ら癖強いんだもん。笑
吉田:芸能人班は癖が強いのでね。笑。
青野:大変なことに対して、それを乗り越えるために気をつけていることや意識していることは?
吉田:さっきも言った通り、期限を厳守すること。遅れが周りに迷惑をかけてしまうので、そういうことが起こらないようには意識しているんですけど…やっぱり…人間なので…あるんですよミスが。そういう時は誠心誠意謝罪して、次起きないように気をつけますって言うようにしています。今までも迷惑をかけた人たちと、これから迷惑をかける人がいるので、ここで、謝罪を。申し訳ございませんでした(土下座)。
青野:みんな頑張っているんだけどね、どうしても起きてしまうよね。
上野:賢三は連絡した時の返しが早いから助かる。
吉田:暇とかじゃないですよ?やっぱり報連相大事で。連絡が遅れたら遅れた分、先輩たちに遅れでるし、一つの遅れが出たら、その先全てに遅れが出るので。なるべく遅れを出さないようにしているんですけど。芸能人班はそこが弱いっていうのがあるので、僕だけでもそれをやれば、少しでも遅れを減らせるんじゃないかなと思っています。
吉田:じゃあ、ふみ先輩。
上野:自分がどこまでその企画に手を入れていいかわからなかったから、できるだけサブチーフたちに「どうした方がいいと思う?」って意見を聞いた上で案を出すことが気をつけていることなのかなぁ。後輩の企画も、自分の企画のように大事だからね、全部。(後輩に企画を)先行してほしいという思いがあるからこそ、自分がわからなくなっちゃう時がある。でも、できるだけ後輩にやってもらえるように気をつけているかな。
青野:それはどのタイミングで気づいた?何かきっかけはあった?
上野:去年のことを思い返すと、当時のチーフには、わからないところを聞いて、添削してもらうくらいだったから、今年俺が同じ立ち位置になってみて、「俺ら、後輩の企画に手を出しすぎじゃない?」「自分がサブチーフだった当時と同じくらいやっちゃっていない?」ってなって。それを考えた時が、俺らから指示をすることが多くなっちゃっていた時期で。去年の自分達のことを思い出して、サブチーフたちが主体的に俺らに相談してきて、それにアドバイスをするっていうのがチーフとして良いんじゃないかなってなった。仕事のリマインドとかはしつつ、できるだけサブチーフから俺らに聞いてもらえるようにって。大体それが5月、6月くらいかな。
上野:無料卓球場と演武会は、今年から芸能人班が担当する企画になって俺らも知識が浅かったから、サブチーフと一緒に作っていくっていう感じだった。でも芸能人企画の方は、前期はやることが少ないとはいえ、サブチーフからの相談がなくて、俺らから焦って声をかけることが多かった。
青野:それでこのままじゃダメだってなって?
上野:そうだね
青野:仕事のやりがいは?
吉田:企画を成功させるために時間をかけて努力をして、それで達成したっていうのがやりがいにつながります。個人的な部分で見るとそれです。でも、葵祭実行員全体、みんな頑張っているじゃないですか。一つの目標に向かって。そのみんなで一つの「葵祭成功」っていう目標まで頑張っている、その過程の中にいること自体がやりがい、やる気につながります。やっぱり仲間ですね。僕の人生、愛と感謝を大事にしているので。仲間と支え合うのも愛ですし、その支え合いに対する感謝は相手にとっても良い気持ちになるかもしれないし、僕にとっても良い気持ちなるので、愛と感謝は大事にしています。仲間のことを愛しているので。笑。
上野:笑笑
上野:俺のやりがいかぁ。みんな本祭が終わったら泣いてほしいね。本祭が終わった後に、毎年実行委員同士で写真を撮るじゃん。あの時にみんなに泣いていてほしい。
吉田:去年その様子を見たので、これだけ一生懸命やっているとやっぱり泣いちゃうだろうなぁって思います。不安まみれだったものが、良い方向で終わるってなると、多分感極まって涙出ちゃいますね。
上野:特に芸能人班のみんなには泣いてほしいな。辛いもん、この準備期間。あとは、できる限り、俺ができることはやろうっていうのが、今のやりがいかな。芸能人班の子たちは去年自分の企画で援助員としてしっかり仕事をしてくれた子たちで、信頼しているからこそね。助かったから、当時。逆に俺が助けたいな、泣いてほしいなっていうのが今のやりがいかな。
吉田:我が子のように思っていますよね。
上野:そうだね?笑。本当にそうかもしれない。
青野:最後に、未来の来場者に一言!
吉田:僕が企画した無料卓球場にはぜひ遊びにきてほしいですけど、僕は芸能人班でもあるので、目玉企画である「トークショー」と「お笑いライブ」には是非とも来てほしいですね。他にも素敵な企画があって、みんな頑張っているので、そちらも楽しんでいただければと思います。待っています!
上野:芸能人班の企画はもちろんだけど、今年の葵祭は去年以上にいいものになるって、準備段階から思っているので、芸能人企画だけじゃなくて、模擬店なり展示なり全部行ってほしいね。どれもみんな思い出になると思うから。企画自体だけじゃなくて、それを支えている葵祭実行委員会の人たちも、みんないい顔してやっていると思うから、それも見てほしいかな。来場者の皆さんには。
上野:がんばれよ。
吉田:頑張ります!
(左:サブチーフ(吉田)・右:チーフ(上野))
次回のインタビューは葵祭の伝統企画を担当する展示班です!お楽しみに〜
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